2015年12月20日_年末スターウォーズ
テレビでスターウォーズをやってたので久々に観ました。20年いや30年ぶり?。一番面白かったはずのエピソード4。特に後半の空中戦は、ゲーム感覚で楽しめたのは子供の頃の話。今はなんだか違和感を感じます。最後に敵をやっつけた主人公達は姫によって表彰されますが、例えばビンラディンをやっつけた米兵も表彰されたのかしら?サダムフセインの隠れ家を発見した人なんかも?と「やっぱアメリカってそういう国だよね」なんてことを考えてしまう。デススターは破壊されて多くの人が死ぬけれど、人じゃなくて宇宙人だからいいのかな。誰も追悼しない。「こんな映画に心酔してるやつらが戦争を始めるんじゃないか」とこんな時代だからこそ思ってしまう。たかが映画だから…とは考えられなくなってきています。
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2015年11月14日_今読んでる本
仕事絡みで読んでる本ですが大変興味深いです。精神科医の香山リカさんによれば、そもそも彼女は「思い込みの激しい夢見る夢子ちゃん」で周りの人間を振り回した結果こうなった。という先入観があったのですが、読んでみるとどうもそれだけじゃなさそう。振り回されたオジサンたちのほうにも様々な目論見がありそれが複雑に絡み合って不幸を招いたようです。それにしても小保方さんの「人柄だけで渡り歩いてきた感」には眼を見張るものがあります。非常にうらやましくもある。「私、誰からも嫌われないわ」というおごりがあったであろうことは否めません。ところで、人に好かれることに自信のない私ですが、それを補う実力も伴わず、せめて嫌われないよう努力するのみ。とかくこの世は生きづらい。誰にとっても。
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2015年9月5日_No Museum, No Life?
国立近代美術館で↑この展覧会を観てきました。一部を除いて撮影OK。美術と美術館について深く考察できる、とてもすばらしい展示でした。と、コレに絡んで、例のエンブレム問題の続報があまりにも他人事でなくなってしまったので、意見を述べます。そもそもデザインも写真も他力本願というか、人のふんどしで相撲をとるみたいなところがあるという大前提が、まずあります。人物写真を撮ればその人が着てるシャツは誰かがデザインしたものだし、文字を使ってレイアウトすればそのフォントは誰かがデザインしたフォント。これって引用?パクリ?と常に気にしながら仕事をしているわけです。そんな私の仕事は毎回かなりスレスレです。そのスレスレがOKかNGかの判断はクライアント次第。「だってそうじゃないと仕事していけないもの!」と思ったデザイナーはたくさんいるはず。そんな大前提があるにもかかわらず「私はパクリをやってません」なんて堂々と言えるデザイナーがいたら、相当うさん臭い。あのベルギーの人だって「あなたもやってるでしょ」って言われたらグウの音も出ないと思うのですが…。だいたい「俺の作品パクってる」って騒ぐ人程たいした作品作ってなかったりするのよね。「こんな時代だからパクリと思われない作品を作るべき」という意見もあったけど、なんだか「これはCM上の演出です。真似しないでください」という注意書きをCMで見る度に感じる不自由感をここでも感じます。もう自由にモノを作れる時代は終わったのでしょうか。
もう一つ、佐野氏や審査員が説明責任を果たして無い件について「どうせ一般人に話しても理解されない」という高飛車な態度に見える、という意見。確かにそうかもしれないけど一般人側も「どうせ聞いても理解出来ない」と思っているのも事実。結局わかりあえない。そんなことは私が学生の頃から感じていたジレンマなのですが…。
デュシャンも昔「便器パクってる」と言われたのかしら?亀倉雄策先生に「1964年のエンブレムは日の丸パクってる」って誰も言わないのはなぜなんでしょうね。
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2015年8月8日_イマドキの芸大受験
お茶の水で働いているので毎日オチャビ(有名美大予備校)の前を通るのだけど、昨日←これを発見して感じたこと。私たちの時代とは全然違う!いや全然ではないのかも。下のはデザイン科なので、まあイマドキはこういうのもアリかもしれない。でもこれ←は、受験を通り越して作品として魅力的。ショーウインドウ越しに撮ったのでいろいろ写り込んでしまって判りにくいけど、真っ赤な中にもきちんと裸婦が描かれている。キヨシローが美大受験を諦めた理由として「美大予備校で個性が失われてしまうから」と言った話は有名だけど、でもこれを観たらキヨシローも納得するんじゃないか?
そこで思い出される私の美大予備校時代(もう30年前!)。「もっと個性を」と先生に言われ続けたけれど、結局ガムシャラに走り抜けた感じで個性について考える余裕は無かった。ムサ美に入ってから同級生たちの作品を観て「みんな巧いなあ」と挫折感を感じた。今、判ることは、技術的な弱さをカバーする方法がそれぞれ違ってて、それが個性になっているのかも。みんな巧いごまかし方を知っていたのだ…。そんな私も最近やっと「巧くごまかせるようになってきたかも」と思えるように…。
ところで近頃話題のオリンピックのエンブレム問題。あれもなかなか巧くごまかしてるなと思う。全然悪くないんじゃない。なんたって多摩美→博報堂とグラフィックの王道を行く佐野研二郎さんだしね。最初に見た時「随分無難なヤツを選んだな。競技場の件で難癖つけられたから、今度は有りがちな、よく見る感じのを選んできたな」と、選ぶ側の心理が透けて見えてしまった。結果的にそれが裏目に出たわけね。
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2015年6月21日_母の十三回忌
2003年の、母の四十九日のデジカメ日記を読み返すとどうでも良いことしか書いてなかったので、もうちょっと突っ込んだ話を書きます。そもそも私は母をどうしても好きになれなかった人間だ。このことは、いつの日か世に発表して「こんな人間もいる」ということを知らしめたいと思っている。と思っていたら例の少年Aの著作が話題になってしまった。程度の差はあれ同じマイノリティとして反論したい。読まないのは読みたくない人の自由である。でも「こんな人間もいる」ことを「気味が悪いから知りたくない」というのでは他者理解は始まらない。戦争はいつまでも無くならないのだ。「こんな人間もいる」ことを知り次世代に役立てるのが人類の発展・成長につながるのではないか。と、ここまで考えてハタと気づく「人類はもう成長しなくてもいい」って思ってたよね、私。自己矛盾に落ちいってしまった…。父の先祖の墓は群馬にあるのだが、←この霊園は春日部。母が生前「あのお婆さんと一緒の墓に入りたくない」と言ったので父は慌てて春日部に墓を買ったのだ。祖母と母の間にはただならぬ嫁姑問題があった。そして私はおばあちゃん子であった。このことが私が母を好きになれない問題について大きく関わっているに違いないことはあきらかだ。話は少年Aの本の件に戻る。あれは被害者遺族に許可を取らなかった出版社が悪い。私は読みたいと思うけど買いたいとは思わない。ダメな人たちをこれ以上稼がせるわけにはいかないからだ。
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2015年5月31日_パクチーが好き!
暑くなってくるとパクチーが食べたくなりますね。最近ウチの近所にこじゃれたベトナム料理屋ができたので、定期的にランチを食べに通っています。頼むのは、いつも鶏肉のフォー。注文すると店のお姉さんは「パクチー入れても大丈夫ですか?」ときいてくれるのですが「嫌いだったらこんな店来ませんよ」とは言わない。むしろ「大盛りにしてください」というべきか。また別の近所の店(餃子専門店)には「パクチー餃子」というのがあった!具にパクチーが入っているだけかと思いきや、水餃子にネギ塩ダレならぬパクチー塩ダレがかかっていて、大変美味しゅうございました。
←コリアンダーシードとは「パクチーの種」のことですが、ベルギービールの製法でこんなものがあったのですね。パクチー好きなのに知らなくてごめんなさい。そもそもビールが苦手なものですから。さてさてどんな味がすることやら。
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2015年5月9日_最近のコーヒーと現代美術
最近のデニーズのコーヒーは美味くなった。コンビニもファーストフードもコーヒーを頑張っている。なので、世界最年少でバリスタチャンピオンになったというポール・バセットさんのお店のドリップコーヒーは、意外と普通に思えてしまった。この日はオペラシティに「高橋コレクション展ミラーニューロン」を観に行ったのだ。高橋さんとやらは本業は精神科医で、現代美術のコレクターでもある。私の好みと似てるかも、と思う所もあったけど「これは買わないわ」と思うものもたくさんあった。私も現代美術は大好きだけど買おうとは思わない。墓場までは持っていけないもの。現代美術に限らず美術コレクターは精神科医が多いのだとか。精神科医としての高橋先生の著作を読んでみたくなった。
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2015年4月11日_1歳になったシラス
前の飼い主から正確な誕生日は教えてもらってなかったものの、推定で3月30日頃生まれなので、もうとっくに1歳になっていました。チューヤさんよりも大きくなった気がします。メスなんだけどなあ。
Eテレの「0655」という朝の番組の中で「おれ、ねこ」というコーナーがあって、視聴者からの投稿による飼い猫の写真で構成されるのですが、いつの日か投稿してやろうと思って、猫の写真を撮りためています。かわいい写真よりも面白い写真のほうが使われやすいわけですが、面白い写真なんてなかなか撮れるもんじゃない。←これはビビリモードのシラスさん、やっぱり全然面白くないな。
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2015年3月1日_三原順「はみだしっ子」
今年は三原順先生没後20周年だそうで、なんだかイベントなどあり、ついつい本屋さんでオトナ買いしてしまった…。「花とゆめ」で連載していた「はみだしっ子」という漫画が好きでした。小学校4〜5年の頃、間違いなく私の人生を左右するものでした。少女漫画にしては内容が哲学的で、何度も読み返さないと理解できないくらい難しかった。でもそういう難解さにも惹かれたのだった。親を捨てた4人の少年が放浪する話だったので、なんとなく「スタンドバイミー」をベースにしてる(?)と思い込んでいたけど調べてみると「はみだしっ子」は1975年、「スタンドバイミー」は映画が1986年、原作は1982年。スティーブンキングも「はみだしっ子」を読んでたのかな。
他の三原順作品も『親との確執を抱える子供達』がテーマになっているものが多く「夢の中悪夢の中」などは、自分のことのように泣けてしまう。
最近の漫画はというと、昔と比べ絵が下手な漫画が多い気がする。そのかわり、お話の面白さで勝負するようになってきたみたい。このまえ美容院で読んだ「テルマエ・ロマエ」も、よく調べて描かれていて勉強になるし面白かった。
←最近、職場の若者に借りて読んでる「聖おにいさん」これまた面白いです。イエスとブッダが現代の東京で貧乏暮らしをしてるのだ。この設定だけで面白くないわけがない。ここまでくると、イスラム教のムハンマドあたりも登場させたくなってくる…。いやいやそれはムリな話。
あと「ニーチェ先生」とかも読んでみたいな。
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2015年2月1日_イスラム国のことなど
「1月29日、トルコ国境近くで、人質事件の取材スタッフが乗ったタクシーとトラックの衝突事故があり、イスタンブール在住のコーディネーター高谷一美さんが亡くなった。」このニュース、人質事件の影に隠れてあまり大きく報道されなかったけど、一美ちゃんはムサ美の同級生でした。←昨年夏、久々に彼女が帰国したので皆で集まった時の一枚。中央のホイットニーヒューストンみたいなのが彼女です。というわけで今朝の後藤さん殺害のニュースは、他人事とは思えないショックを受けました。事件さえなければ、彼女は国境へ急ぐこともなく死ぬこともなかったわけだし。なんともやりきれない結果になってしまった。心よりお悔やみ申し上げます。
←「まんがパレスチナ問題」イスラム国の抱える「憤り」について理解しようと読み直してみた。「こんなもんで判ったと思うなよ」って怒られそうです。「俺たち『残虐』って言われてるけど十字軍やレコンキスタに比べたらたいしたことないぜ」と彼らは言いたいのかな。もっと詳しく知りたくなりました。
←「ニッポンの評判」トルコ担当の一美ちゃんが、愛情溢れる文章を書いています。
今回のイスラム国の事件について、またシャルリ・エブド襲撃事件についても、一美ちゃんの意見をぜひ本人の言葉で聞いてみたかった。イスタンブール在住20年の彼女しか知り得ない、イスラム教やイスラムの人々のことなどを。
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2015年1月11日_ウチの猫、シラス
私の最近の悩みといえば、猫のことばかり。ウチの猫シラスさんは2014年3月末産まれなので、まだ生後10か月ほどでしょうか。でも見た目はすっかり子猫ではなくなってきて、オトナの猫らしくなってきました。←昨年11月頃、鼻のあたりに子猫の頃にはなかったはずの黒い点が現れました。どうやら、まだまだ模様が成長しているようなのです。せっかくのかわいいピンク色のお鼻が台無しです。いえいえ、そんなことはたいした悩みではありません。本当に困っているのは、毛布を食べてしまうことなのです…。寒くなってきてからというもの、昼も夜も布団にもぐりこむことが多くなってきました。私のタオルケットをチュウチュウ吸うのも相変わらずです。これを面白がって放っておいたのが良くなかったのでしょうか。いつの間にか毛布をかじって飲み込んでいるようです。毛布だけでなく私のパジャマ、部屋着もやられました。毛布が便の中に混じっているのは何度か見かけましたが、それ以上に食べている量が多すぎることが気になります。調べてみると「食べ過ぎると腸閉塞を起こすので要注意」と書いてあります。やむをえず昨晩から、寝室は出入り禁止にしました。しかしシラスさんにしてみれば、なぜ理不尽に閉め出されなくちゃいけないのか納得がいかないご様子。お互いに眠れぬ夜を過ごしました。今晩も攻防が続くのかしら。悩みはつきません。
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