2022年12月3日_藤原新也展
そもそも世田谷美術館が30年ぶりくらいでしょうか。メメントモリを買ったのが1991年頃?同じ頃に「唯脳論」を読んで「死体の写真を撮らなくちゃ」なんて思い始めたからこそのアウシュビッツ行きとなったわけで…。この写真展、私にとっては「30年待ってたよ」くらいの感じなのだけど、私が知らなかっただけでどこかで展示してたのかも。感慨深く鑑賞しました。
同時開催の萩原朔実と榎本了壱展も懐かしくも面白く。また10月に観た大竹伸朗展も1980年代の美大予備校生の心を震えさせる展示内容で、このところ私の青春時代をくすぐる展覧会が多すぎて、めまぐるしく時代を行き来するタイムトラベラーのような気持ちになってしまいました。
page top
2022年9月17日_ゴダールについて
中学生のとき「気狂いピエロ」を有楽町で観た。坂本龍一教授が「好きな映画」として挙げていたから。おしゃれでカッコイイけれど、その意味はちっとも判らない。大人になったら判るのかも。と思ってその後もずっと観続けていた。この話は大島渚の時にも書いたね。
「ヌーヴェルヴァーグ」は割と判りやすい話だったなと思ったら、映画評に「ゴダール作品の中で最も駄作」と書かれていて「あー判っちゃダメなのね」と思った。
ゴダールが死んだ!しかも自殺幇助?詳しい事はまだ判らないけれど、私が思い出したのは「髪結いの亭主」(ゴダール作品ではないけれどフランス映画)のラスト。別れの哀しみを恐れて死を選んだ妻の気持ち。判るとか判らないとかはどうでもいいんだ。
page top
2022年7月30日_パパイオアヌー
2019年に初めて観てやみつきになってしまった。とにかくホイホイ全裸になる。舞台上にいる人が服を脱ぎ、その場にきちんと畳んで全裸で退場。その後、全裸で舞台上に現れた別の人がその服を着て(パンツも!)とか。全員ギリシャ人かどうか判りませんが、ギリシャ彫刻のような肉体の美しさにホレボレするのでした。そして今回は牛がとにかくカッコいい!牛はもちろん作り物なのだけど、男たちが獰猛な牛を押さえつける風に見えるように演技してるんだな。ダンスという枠になっているけどダンスというよりは欽ちゃんの仮装大賞的な感じ。でもとにかく美しいのでバカっぽくは見えない…。もうちょっと巧い言い回しはないものか。
えーとあと聖母マリア的なシーンも素晴らしく……ああ観た人にしか判らない事しか書けないのがもどかしい。←最前列だったので拾いました!舞台ではガラス玉のように見えたけどゼリー的なものでした。そして埼玉芸術劇場の目の前に十万石まんじゅうを売る店があるので、ついつい買ってしまう私をお許しください。
page top
2022年6月26日_杉並区長選挙のこと
6月19日は杉並区長選挙でした。現区長は西荻再開発推進派。その計画内容は「西荻窪駅周辺の飲屋街を一掃してタワーマンションを立てる。そして我が家(我がマンション)の目の前の西荻駅前と青梅街道を繋ぐ道路を拡張工事する」というものでした。既に解体を始めているウチの並びの家もチラホラ見られ、私たちも引越を余儀なくされるのか?とヒヤヒヤしていました。
ところがですよ。再開発慎重派の候補者が現れ、賛同する人々が再開発に反対するデモを始めたのでした。デモと言えば「そりゃデモをするだけで平和がくるなんて甘い夢など見ちゃいねえさ」とキヨシローが歌った反戦歌を思い出します。私もそう思っていました。
←6月12日選挙一週間前のデモ。警察車両に先導されるお行儀の良いものでしたが、バンド(鳴りもの)も参加し西荻らしい楽しそうなデモ。もうちょっと若かったら是非参加したかったけども。そして選挙の結果!推進派の現区長は負け、慎重派の候補者が僅差で初当選!
こんなことが起こるなんてね。世の中捨てたもんじゃないなということを思い知らされる目の覚めるような出来事でした。
page top
2022年4月24日_蜘蛛巣城
随分前から気になっていた黒沢映画「蜘蛛巣城」をやっと観る事が出来た。1993年11月頃、初めて一人でドイツを旅した時の事。ベルリンの街を歩いていたら「あら日本語の看板が!」と目に留まったのが←コレでした。黒沢映画の中でもこの映画は特にメジャーでは無かったのでは?当時の私は知らなかったし。その後「クライマックスで矢が飛んで来るシーンが尋常でない」とのことでテレビで話題になり、黒沢映画に興味の無い私も「それは観てみたいな」と思うように。確かに凄かった!今だったらCGで済ませるところを、リアルだからこそ「世界のミフネ」のあの表情なんだな、と。
しかし、1957年の映画だけあって、とにかく音声が不明瞭。セリフは半分くらいしか聞き取れない…。そこで日本語字幕付き!日本語の映画に!見終わってから気がついたので字幕付きでもう一度見直してからツタヤに返却しました。
実は、正月にジョエルコーエンの「マクベス」を観たので「そういえば!」と蜘蛛巣城を思い出したのでした。フランシスマクドーマンド、デンゼルワシントン主演と、いかにもシェイクスピアっぽくない人々が演じるならば、ちょっと面白いマクベスなのでは?と思って観たら思いの外「がっつりシェイクスピア」だった。映像はとても美しいのだけど、シェイクスピア独特の長いセリフ回しが多くて、字幕を読むのが精一杯…。世の中いろいろと便利になったけども、字幕だけはちっとも進化しないわね。
どちらもテーマはマクベスでモノクロ映画。どちらも映像は美しかったけども字幕で助けられたりそうでもなかったり…。
page top
2022年2月19日_鯖の骨
お昼ご飯を食べていたら鯖の骨が喉の奥にひっかかってしまった。ネットで調べるとご飯を飲み込むのはNGだと。そして内科ではなく耳鼻科へ行けというので慌てて耳鼻科へ。そこから大変なことに!
鼻の穴にブシュッと痛い麻酔をされてカメラを突っ込まれる。「口からも見える所にあるから」と口から取ろうとするも、舌を押さえつけると「オエッ」となるので取れない。鉗子付きファイバースコープを持ってる2軒目の耳鼻科を紹介される。2軒目の耳鼻科では更に痛い麻酔を突っ込まれ「麻酔が効くまで待合で30分待て」と。そしてなんとか鉗子付きファイバースコープで骨は除去できました。
しかし麻酔が切れた後、鼻の奥の痛みに悶絶!
こんなに痛い思いしてまで取る意味あるの?いや助けを求めたのは私ですが…。もちろん「取って頂いてありがとう」なのですが、ホント痛かった。これから焼き魚を食べる時は、ゆっくり落ち着いて。
page top
2022年1月30日_ウチの猫、シラス
新しいものに疎いワタクシですが、近頃「猫語翻訳アプリ」なるものの存在を知りました。早速ダウンロード!と言いたいところですが、ウチの猫シラスさん、よく鳴く猫ではあるけどもそのタイミングが判らない。エサが欲しいとき、寂しい時にワーワーと大きな声で鳴くのは翻訳しなくても判るのだけど、時々私の呼びかけに対して「ニャ」とか「ウエー」とか言う時があり「そういうのを翻訳したい!」と思っているのに、それもまた気まぐれだったりするので、私のiPhoneにダウンロードしても役に立たないだろうなと安易に想像出来たりして。
たまに台所からテーブルへ華麗にジャンプすることがあり「こういうのをスローモーションで録画したらカッコいいのでは?」と思うけども、これまた何時ジャンプするのかもタイミングが不明で…というわけで、相変わらず←こんな感じの私とシラスさんなのであります。
page top
2022年1月09日_アウシュビッツ時計
もう20年以上前のことです。銀座ガーディアンガーデンの企画で「自分の作品を腕時計にして販売する」というのがあり、私も作ってもらいました。例のアウシュビッツで撮った写真です!
5個作ったうちの1個は作家本人がもらって、残り4個を販売。しかし、そもそも腕時計を付ける習慣がない私は引き出しの奥にしまったまま電池切れ。
このたび日の目をみたのは、コロナ禍で引き出しの整理整頓をしていたら「あらコレおしゃれでかわいいじゃん」となり、ついに電池交換してみました。
せっかくだからコレを身につけて外出してみたいのだけど、まだまだ人と会う感じではなさそうね。
home dairy top page top