2023年12月10日_坂本図書
「坂本図書」とは、教授が遺した大量の書籍を一般庶民(まあファンの皆さんってことですよね)が閲覧できる場所。最初この話をきいたとき「そんなことしていいの?」と思うと同時に「教授のことだから難しい本ばかりで私が見てもなんのことやら、なのでは?」という気持ちもあり、躊躇していました。しかし、行って来た人のInstagramなどを見て「これいつまで続くかわからないし、ワシも早いうちに行ってみるべ」と考えを変え、思い切って予約してみたのでした。電柱さんのYoutubeで「線を引いたり書き込みがあったり」というので「ははーんコレが本を処分出来なかった理由だな」と思ったのですが、実際見てみると書き込みのある本はそんなに多くはなく…。あーでも1969年の龍一少年が書いた蔵書票的なサインを発見し、胸が熱くなったのでした!この本は学生運動当時の空気を思わせる内容でしたので、歴史的な価値もあるのではないか!
←教授の書棚で見た、ウチにもある本。嬉しかった。持っててよかった!
私ががっつり読んでしまったのは「医療大麻」についての本。2020年の本だったし、教授も晩年の癌闘病はさぞかし辛かったろうねと想いを馳せました。
土方巽著「美貌の青空」を見つけてしまい、読み始めたら土方巽の文章が不思議表現の連発でなんとも面白く、もうちょっと読んでみたいなと思ったところで時間になってしまった。
全然飽きなかったし、楽しかった。たまに本を入れ替えているらしいので、再訪もあるかも。
教授お気に入りのコーヒーはブルーボトルみたいな酸味のあるタイプ。これも美味しかった。
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2023年12月2日_オオカミの家
ミッドサマーのアリアスター監督に絶賛されたという名作「オオカミの家」をやっと観る事ができました。まずアニメーションの表現技法が面白く、壁に現れては消える動く絵や、制作過程が丸見えの立体造形が、登場人物の不安定な内情まで描いているかのよう。しかもパンフレットによれば、この映画を作ったチリ人監督二人組は全く無計画のまま進めたとのこと。計画をたてない代わりに「十戒」なるルール設定があったのだそうな。計画は不要だけどルールは大事。これはよく判るなあ。
内容も私好み。「遅くまで起きてる子には眠りの砂を振りかける」という歌詞は、子供の頃保育園で昼寝の時間に私だけがいつも眠れなくて先生に怒られた事を思い出す。コロニアディグニダについてもっと調べてみよう。
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2023年10月8日_吸入薬
私もついに、コロナ感染してしまいました。まあいわゆる推しが死んだわけですからね。心にポッカリ穴が開いて、ここしばらく何もする気がおきなくなっていました。そりゃ免疫力も低下していたでしょうね。喉が痛くなり熱が出たところで「こりゃダメだ」となり、近所のクリニックへ。薬を飲み始めて順調に回復してきたと思いきや、後半、咳が止まらなくなり再びクリニックへ。そして生まれて初めて吸入薬を処方されてしまった!しかも吸い方がよくわからない。仕事で吸入薬の書籍は何度も作ったことがあり、吸入薬の絵まで描いたのに…。吸入薬の本作ってて思ったことだけど、吸入器具(デバイスって言うんですね)には色々な形があってなんだかカッコイイ。本当に喘息で困っている人には何言ってんだと怒られそうですが。
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2023年5月4日_江之浦測候所
念願叶って行って来ました!
せっかく小田原まで行くんだから前日からどこかに宿をとって温泉入って〜とか、いろいろ考えすぎてなかなか行けないわと悶々としているくらいなら、いっそのこと日帰りでいいんじゃないか。となりまして、やっと行く事ができました。
せっかく来たのに←もうちょっと勇気を出して先まで行けたら良かったのに、足がすくんでしまって…。いやしかしココが一番のフォトスポットというわけではない。天気が良かったことも幸いして何処を切り取っても良い写真!特に石が。とにかくどの石もカッコいいのでした。
そういえば、と、録画してあった昨年7月の日曜美術館を観て再確認。「僕は石フェチなんです(杉本博司談)」あーなるほどそういうことね。ここにあるどの石も素晴らしく美しい。歴史ある石も。名も無き石も全て。
誰かのレビューに書いてあったけども「不要な荷物は無料のロッカーにしまって、スマホとタオルだけ持って散策すべし」の意味が、行ってみてよく判りました。高低差が激しく、歩き始めてすぐ膝がガクガクしてきました。高齢者にはキビシ過ぎる。
そして2025年にはまた新しい施設が出来るというではないか。また行かなきゃ。それまでに鍛えておかねばならぬ。次回はきちんと予習してから行こうっと。
ここまでたどり着くために私が選択したのはロマンスカー。いい旅気分を満喫出来ました。
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2023年4月7日_教授のこと
もう何も言う事はありません。Commmonsの「私が好きな坂本龍一10選」を私も。
まずはBehaind the mask。いかにも教授らしい教授の曲。あとベタですが、戦メリ。デビッドシルビアンが歌を入れると聞いて、てっきりチャカチャカチャンのところに乗せてくるのかと思ったら違う所に歌を乗せて来た!と驚いたものです。自分の考えがいかにコドモかってことを思い知らされた。
←私の中での再生回数ナンバーワンは1996。一番辛かった時期に助けてもらいました。ありがとう。
sweet revenge!ベルトルッチのダメ出し無茶振りに応えて頑張ったエピソードが大好きだった。あの教授ですらダメ出しされて葛藤してるんだ、私もめげずに頑張ろうって思いました。
←左うでの夢と戦メリは、こうやって顔を並べたくて買ったのだった。いやとにかく教授の顔が好きなのよね。サルとユキとゴミのこども。ラジオで聴いてファンになった。ここには無いけどB-2 Unitと音楽図鑑もよく聴いたな。
あと誰も挙げてなさそうなのは、イギーポップが歌ったRisky好きだった。たけしのたかをくくろうか。谷川俊太郎の歌詞もすごくいい。大貫妙子さんが歌った3びきのくま。これもいいんだ。
細野さんが誉めてたRiot in lagosこれ私も好き。Dear Liz。ウイスキー山崎のコマーシャルだったと思うけど違ったっけ。ラストエンペラーの中のRain。聴いただけで映像が思い浮かぶ。
アッコちゃんと連弾したTongPoo東風。「トーキョーメロディ」っていうフランス人監督が撮ったドキュメンタリーの中の映像だと思うけど、あの映画はもう観れないのかな。そしてまた引き続きYoutubeでサウンドストリートを聴いている。
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2023年3月19日_YMOのこと
清志郎が死んだ時も、デビッドボウイが死んだ時もYoutubeを彷徨っていた。しかし今回はまだ二人生きてる!そして今もYoutubeを観ている。2002年頃スケッチショウの存在は知っていたけど聴く気になれなかった。今聴くとすごくいい!シミジミしてて。Youtubeでは1983年頃のラジオ音源などを聴いて懐かしんでいる。「僕これ嫌いなんです」とかネガティブなこともはっきりと言えた時代だったことを思い出す。
細野さんのラジオに幸宏が最後に出たとき「僕らはモノンクルでいいんですよ」と言うので「モノンクル」とは?と調べたらジャックタチの映画「ぼくの伯父さん」の原題がモノンクル(Mon Oncle)。親や学校の先生に代わって世の中の本音や不道徳なことを教えてくれる「おじさん」のことだと今頃になって知る。あー彼らは私にとってモノンクルだったと納得。他にも赤瀬川原平、ボイス、パイク、ゴダール、ヘルツォーク、安部公房、三島由紀夫…。あれれ、これはピエールバルーの「ル・ポレン(花粉)」の中でバルー、幸宏、デビッドシルビアンがそれぞれ影響を受けた人の名前を挙げる例のアレだなと。「ジャンコクトー、アゲイン」ごめんなさい。「判るヤツだけ判ればええ」って話になってしまった。←2013年の三人の演奏が素晴らしくてDVDを買ってしまう。
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2023年1月15日_高橋幸宏トリビュート
いつものように朝のドトールでiPhoneを眺めていたら、教授のインスタがグレー一色になっていたので心がザワザワしてしまった。
昨年9月に50周年トリビュートライブに行って来たのだった。「まだ死んでないのにトリビュートだなんて!」という想いと「6月以降インスタも更新されてないし、もうダメなのかも」という想いが交錯する。NHKホールは←このとき以来だったけど、1984年のライブのことは殆ど覚えていない。あーちなみに私が好きだったのは←この辺りの時代でしたが。
事情がよく判らずに臨んでしまった(予習復習しておくべきだった)トリビュートライブについて、備忘録的に残しておく。
実はMETAFIVEが凄くカッコいいことに気付かされる。なんで今まで聴かなかったんだ!そしてスティーブジャンセンが素晴らしく素敵なおじさんになっていたこと。立花ハジメさんが今も若々しくお元気だったこと。坂本美雨さんが「今日の空」を、大貫妙子さんが「FLASHBACK」「蜉蝣」を、サンディさんが「DRIP DRY EYES」を歌ってくれた。もう懐かしさ大爆発。
最後に細野さんが登場しYMOの「CUE」を演奏。歌うのはなんと小山田くん。その歌声が、あの頃のフリッパーズギターの頃と変わらない少年のような声だったこと。
特に「FLASHBACK」は当時好きな楽曲だった。コレは教授が「中華三昧」のCMのために書いた曲だったので、どうしてもラーメン感が抜けきれないけれど、音色の美しさは、いかにも教授らしい。今となっては、その歌詞が心に響く。
「あの頃は毎日が夢のようで/いつでも花の陰にかすかな甘い香り……」
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