2016年12月23日_戦メリのこと
テレビで戦メリをやってたのでガッツリ観てしまった。33年ぶりの戦メリ。中学生の時、舞台挨拶を観に行った。教授、たけし、司会のおすぎさんを間近で見て大興奮。肝心の映画については「難しい話だから」と最初から理解するのは諦めて観たけれど、今観ると判りやすいではないか。「このシーンいらなくない?」と思っていた、セリアズがパントマイムをする場面も「なるほど」と納得。この映画の根底に流れているのは「死を覚悟した人の生き様」。改めて観て気がついたのは、軍属カネモトの切腹が最も美しく描かれていたこと。海を背にした白いシャツのジョニー大倉。大島渚はあのシーンを撮りたくてこの映画を作ったのではないか。
などなど、思いが溢れます。結果、この映画はクリスマスにふさわしくないなと思いました。
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2016年11月20日_富士山信仰
また競輪場での蚤の市に行ってきました。前回の日記(5月)に書いた通り今度はEOSを持って…。競輪場の写真は、いつかそのうちどこかで。今回はお天気も素晴らしく良く、競輪場の一番高い所から見えた富士山が美しかったので、富士山へ思いを馳せてみました。
毎年、本格的に寒くなり始めるこの時期になると、朝、富士山が見えて、なんとなく嫌なことも乗り切れる気がしていた。子供の頃から。これこそが富士山信仰かしら?と考え、「もっと間近で見たいものだ」と箱根に行ったのは2年前。しかし、お天気に恵まれずその姿も拝めず。「富士山は意外と照れ屋さんなのよ」と誰かが言った。
というわけで今回の蚤の市の戦利品はこの小皿。なんと500円!これで毎日富士山が拝めます。
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2016年10月15日_イイダさんのこと
イイダさんはモダンダンサーにしてパントマイマーそして「荒川の人」として荒川区のホームページに出ている。ほぼ同い年。25歳くらいの頃に知り合った。彼女の公演のDMを作ったり舞台の撮影をするうち仲良くなり、一緒に映画を観たり展覧会に行ったりしたこともあった。イイダさんのことを語るのは照れくさい。当時、私たちは「世の中の生き辛さ」という共通感覚を持っていたから。その後、彼女は子供を産み(2003年の日記参照)、高尾へ移住したのをきっかけに会わなくなってしまった。
この日、高尾のおしゃれカフェで踊るので撮ってほしいと頼まれ、約20年ぶりにダンスの撮影をした。いろいろなことが懐かしく思い出された。そして「もっとダンスが観たい」と思った。昔はよくローザスやらピナバウシュやら観に行ったけれど、今は腰痛のせいで長時間座ってられないとか、チケットが高額になったとか、なにかと理由をつけて足が遠のいてしまった。いや正確に言うと今はYouTubeなどで観られてしまうので、なんとなく観た気になっていた…。でもやはり目の前で踊る人を観るのとは違うのだ。それは写真とも絵画とも音楽とも違う。究極の自己表現だと思うから。
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2016年9月14日_書籍デザイン「赤い罠」
私がデザインしました。表面のUV加工がすこぶる巧くいきました。昔「バーコ印刷」と呼ばれていたのが今はUV加工と呼ばれるようになった。と思い込んでいたら、似て非なるものだったらしい。UVのほうがツルッとして紙の質感との差がはっきりと見えるようです。帯もノンフィクションぽく泥臭い感じに出来ました。
さてさて内容ですが、ディオバン事件の裁判はまだ続いています。逮捕はされなかったものの社会的制裁を受けた人々の実名がたくさん載っているこの本は、実はとっても危険な本。いわゆる暴露本ですね。「あーそういえばアタシこういうの好きだった。裁判とか行ってみたかった」そんなことを思い出しながら制作していましたよ、この夏。
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2016年7月23日_脳ドックを受けました
もちろん興味本位です。普段の仕事が医学書のレイアウトなので、こういう写真はちょくちょく見ます。だからこそ自分の脳はどんな感じ?と、興味を持つのは当然だと思うのですが「問題無し」という紙だけ送ってきたので「写真見せてください」としつこく電話したらクリニックの人に不思議がられてしまった。それにしても頭がイビツなのは、いつも右肩が痛いので左を下にして寝ているからなのでしょうか。そういえば肺のレントゲンを撮った時も、背骨がS字状に曲がっていて、人間は左右対称ではないことがよくわかった。MRIは閉所恐怖症の人には無理と言われるけど、そんなに閉所って感じでもなかったな。でも耳元で工事現場みたいな音がするのは本当に本当。苦労して撮った写真なので、ちゃんと本人が見るべきなのだ。
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2016年6月22日_立花くんと佐賀町のこと
佐賀町アーカイブにて立花文穂さんの展示を観てきました。作品集の出版記念だそうです。買う気はなかったのに、パラパラめくって奥付を見たら、なんと私の名前を発見。買っちゃいました。立花くんは、同級生ではないけれど同時代にムサ美に在学していたことから卒業後仲良くなり、お互いの個展を行き来する仲に。そしてなぜか立花くんの個展の撮影など頼まれるようになり、1995年、佐賀町エキジビットスペースでの展覧会を撮影したのでした。この、美術館とギャラリーの中間のようなスペースは、当時一番カッコ良かった現代美術の場。森村泰昌、キーファーの展示もここで観ました。「食糧ビルディング」という古い建築物を再利用していて、どこを切り取ってもフォトジェニックだった。こんなカッコいい場所で撮影する機会を得たのはとてもラッキーだったと、今振り返って思う。立花くんありがとう。この写真を見てるといろいろなことが思い出される。この←おしゃれカップルがこの写真をより良く見せているわけですが、この男性の方は、今やあの女優さんと結婚したあの人だってことまでも思い出してしまったよ。

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2016年5月15日_東京蚤の市
蚤の市に行ってきました。場所はなんと競輪場。といってもバンクの外の車券売り場(結構広い!)を利用した大規模開催の蚤の市。東京オーヴァル京王閣競輪場は、昭和を思わせる古い建物でフォトジェニックなスポットもたくさん。蚤の市とは全く関係ないけれど、普段は立ち入らないスペースを堪能できました。でも何も知らずに初めて行ったので、心残りたっぷり。「来年はEOSを持って計画的に行くべき」と心に決めたのでした。
肝心の蚤の市も充分楽しめました。戦利品はこれ!特に器が好きなわけでも料理が得意なわけでもないので、こういうの見るのは好きだけど買わないことにしているワタクシですが、これは買っちゃうね。しばらく飾っておきます。箱もかわゆすぽん。

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2016年4月29日_ロボットの時代
ヨドバシカメラ前にて、出番を待つペッパーくんを見ました。完全にうなだれています。前の日飲み過ぎたのでしょうか…。こんなの見ちゃうと、映画「ターミネーター」みたいな機械に支配される世の中はまだまだだな、と感じます。ペッパーくんよりも、例えば福島の原発を廃炉にする作業を手伝ってくれるロボットとか、もっと他にやることあるでしょ。ねえ。ロボット開発する人よ!
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2016年3月6日_リウマチではなく…
左右の小指の第一関節が痛くて腫れているようなので「リウマチの前兆ではないか」と整形外科へ。そしたら「リウマチではなく『ヘバーデン結節』」と言われました。いわゆる「軟骨が擦り減っているから」とのことですが、こうして見ると全ての関節の軟骨が危ういような気がしてきました。やっぱりグルコサミンかな。
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2016年2月20日_追悼デビッドボウイ
といっても死んだのはひと月も前だけど、ブラックスターの追悼Tシャツを購入してみた。鋤田正義先生撮影のこの写真、持ってて良かった。一昨年スパラルでの展覧会で買ったやつ。私が死んだ時には棺桶に一緒に入れて欲しいと思うくらい、この写真は好き。そして追悼ついでに映画「オデッセイ」を観てきました。程良きところで「Starman」が挿入され、映画と関係なく涙ぐんでしまう。それにしても「Space Oddity」でもなく「Life On Mars?」でもなくスターマンか…。地球に落ちてきた男は宇宙に帰っていったのね。
久々に映画館で観た映画はホントに面白くて原作本まで買ってしまう。随所に70年代の音楽が流れ、科学オタクの心をくすぐる、大変面白い、よく出来たSFでした。更にいろいろ調べてみたら、昨年夏にオリバーサックス先生も死んでいたことが判明。「火星の人」も読み終わったことだし、火星つながりで「火星の人類学者」を読み直してみようかな。
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2016年1月9日_年賀状について
今や世の中ネット社会ですから、住所もわからない友達なんかもいるわけで…。「そんな時代に年賀状なんて」とも考えたりして、一時は年賀状自体を辞めようかと思ったこともありましたが、私にとって年賀状は「作品発表の場の一つである」という結論に至り←このシリーズを始めたのでした。ついに4作目。と思ったけど、まだまだたったの4作目。いろいろと「まだまだ」な自分と向き合う日々。今年もどうぞよろしくです。
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